お知らせ

ことばかけの工夫①

ことばかけの工夫①

こんにちは! ことばの教室、言語聴覚士です。

気温が高い日がだんだんと多くなり、本格的な夏になりましたね。
ここあーる・そえるのみんなは、暑い夏を楽しもうと今日も元気いっぱいです

さて今回は、言語聴覚士が言葉の教室で行っている声かけの工夫について
お伝えしたいと思います。
毎日ことばの教室では、お話しすることが苦手な子も、
お話しはできるけど上手に言葉にできない子も
一生懸命、何かを伝えようとしてくれています。
そんなとき、言語聴覚士は『インリアル・アプローチ』を参考に声かけを行っています。

インリアル・アプローチ(INter REActive Learning and communication)とは、遊びや会話の場面を通じて、子どもの言語やコミュニケーション能力を引き出す手法です。

インリアル・アプローチの中に、実際の関わり方(言語心理学的技法)が設けられており、
その技法をご紹介します。

・ミラリング:子どもの行動をそのまま真似る
・パラレルトーク:子どもの行動や気持ちをことばにする
・セルフトーク:大人の気持ちや行動をことばにする
・モニタリング:子どもの声やことばをそのまま真似る
・リフレクティング:子どもの言い誤りを正しく言い直して聞かせる
・エキスパンション:子どものことばを意味的・文法的に広げて返す
・モデリング:子どもに新しいことばのモデルを示す

このように大人が子どもに、共感・共有をしたり相互的なやりとりを行うことで、
子どもは「コミュニケーションがとれた」と感じることができます。

次回は、関わり方の具体的な例をお伝えしたいと思います。(*^▽^*)