魅力的なとんでも人間!
これは代表の独断と偏見による結構マニアックなネタなので抵抗のある方はスルーして構いません。
福祉とは関係の無い。ましてや「ここあーる」とも関係の無い話です。
最近、気になってしょうがない歴史上の人物がいます。
約2,500年も昔の人です。
人気のある三国志時代よりも昔の事。春秋戦国時代と言われた争いが絶えなかった時代の人です。
ある思想家がいました。その名は「墨テキ」。敬称「墨子」さん
この人ハッキリ言うとちょっとヤバイ人です。
当時の人から見ると「変人」です。
何故かと言うと「無差別な愛」を唱えた人だからです。
無差別な愛が人から争いを無くす事ができると。
「春秋戦国時代」の名が示す様当時は戦争が当たり前。今ほど大義名分も必要無い時代でした。
力のある人が偉い。弱い人は従う。そんな時代でした。
たくさんの人が死んだのでしょう。人の命はとても軽く扱われる時代でもあったのだと思います。負けた国の捕虜20万の人が生き埋めになったという記録もある位ですから。
その墨子さん。そんな中で「無差別な愛」を叫ぶ!
ヤバイです。
周囲から見ると「何言ってんだ?」「近寄ってはならない人」てな感じで殆どの人が取り合わなかったでしょう。むしろ変人扱い。
でも墨子さんの理屈は筋が通っています。今も昔も不変の理屈はあります。
それは「平和な時に一人の命を奪うと罪に問われるのに戦争の時に敵の命をたくさん奪うと勲章をもらえる。何で?(超訳)」
本当にそうです。敵も味方も命である事には変わりません。時代によって命の重さが変わる事もありません。
人類が抱える矛盾です。
また、墨子さんは平和の為に「他国を攻めてはいけない」と言います。
でもこれもまた、周囲からすると「何言ってんの?」です。
ここまでは一人の思想家。でも墨子さんはこれからが違います。
攻める事の無意味さを証明するために城を守る技術を研究・開発し、その専門集団を他国を攻めない「非攻」の為に使います。
大国には攻める事の無意味さを伝え、小国には守り抜くために助勢したそうです。
綺麗ごとばかり言うのでは無く、専守防衛を極限まで高めて戦争を無意味なものにしようとしたようです。
今でいうミサイル防衛構想に近いのかもしれません。
動物でいうとみんながハリネズミになればお互いが近寄らないみたいなものですね!
(・・・そうかな?)
ただの理想主義者では無く、その為に実践しようとした。そこに墨子さんの凄みがあります。
理想主義者とリアリストの両面を持ち合わせている墨子さん。
もう少し有名でも良いのかな何て思う『とんでも無い人間』です。
そんな猛烈な情熱と鉄の意思をもった墨子さんとお話してみたいなぁ。と思ってしまいます。