ウソをつくのは難しい!?
こんにちは ことばの教室・言語聴覚士です☆彡
新年度が始まり、ここあーる・そえるのみんなは
わくわく・どきどきの毎日を楽しく、元気に過ごしています(*^^)v
さて、4月1日といえば・・・そう、エイプリルフール!
エイプリルフールには、ウソをついてもOK!
(ただし、人を傷つけない楽しい内容で)
しかし、「子どものウソ」について気になっている方もいるのでは・・・
そこで、今回は子どものウソについてお話ししたいと思います。
一般的に、3歳くらいになると、子どもなりに正しいことと、間違ったことを
区別し、善いことと悪いことの区別をし始めるそうです。
そのため、この頃につくウソは、自分が「してはいけない」ことをしてしまった
事実を、相手から隠す事を目的としたものになります。
ただし、この頃はまだ、ウソをついたことをばれないようにするのは難しく、
話のつじつまを合わせてウソをつき続けることができるようになるのは
7歳頃だそうです。
確かに、小さな子どもが「食べないように」と言われていたお菓子を
食べてしまった時に、「食べた?」ときいて「食べてないよ」と答えても、
続けて「おいしかった?」ときくと、「うん、おいしかった!」と
答えてしまうこともありそうですね😆
脳の発達と共にウソをつくことも上手になり、始めは「叱られたくない」という
自己中心的な考えからのウソも、客観性が出てくる10歳頃からは様々なウソを
ばれないようにつくことができるようになるそうです。
巧みなウソをつくには、高い思考力と推測能力が必要なのです!
でもやはり、ウソばかりついていては誰からも信用してもらえなくなって
しまいますし、周りの大人も困ってしまいますよね。
もしも、子どもがウソをついてしまったら「何のためのウソをついているのか」、理由を想像してみてください。
もしかしたらその子の中では「本当」なのかもしれないし、褒められたい、
叱られたくないという思いがあるのかもしれません。
ある調査で、自分のためのウソをつくのが難しい3歳児でも、
人助けのためのウソはつくことができることがあるという結果になったそうです😲
大切なのは、「ウソは絶対にダメ!」とすべて否定するのではなく、
良いウソと悪いウソがあることを伝えてあげるとよいのかもしれませんね(*^-^*)
参考文献:松井智子『子どもの認知発達の指標として「うそ」をとらえる』(心理学ワールド71号)